襷は繋がれていく

Diary

友人は旅立ったと連絡があった。

難病だったのか詳細はわからないが、5年ほど入退院を繰り返していたらしい。

高校で同じ陸上部で仲間と共に走り、駅伝で襷をつないだ。

1年生の時、地区大会で惨敗。

他校のランナーや付き添っている者からも、散々な言われ方をした。

2年、3年と優勝した。

僕は、それほどスピードも記録もなく、つなぎの役割だった。

彼は、安定した力強い走りをいつもしていた。

そして、

同級生の中でもエースで仲がいい同級生が、彼の訃報を知らせてくれた。

恩師が癌で余命わずかな時に陸上部の駅伝メンバーで集まった。

帰省した時、同級生が集まり飲んだ時にも会った。

仕事柄か体格はよく老けただけで、変わらないと思った。

控えめで真面目が顔に出てる感じ。

走っている彼は、勇ましいオーラが凄かったのを思い出す。

知らせてくれた仲間が、駅伝メンバーの同級や先輩に連絡とって取りまとめてくれた。

実家の母にも連絡した。

数十年会っていなくても、物忘れが進んでも覚えているものです。

同級生が実家を訪ねることを喜んでくれて楽しみにしていた。

家族葬とのことで、仲間で花を贈ることになった。

遠くから手を合わせて、一緒に襷をつないだことで学んだことが多い人生を振り返る。

彼に感謝です。ありがとう。

旅立っても、関係は変わらない。

帰省したら会いに行こう。

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