少し遠出の小旅行の機会をつくった
山に行きたかったのだけど天候に恵まれず
美味しい料理を食べ
気持ちのいい温泉に入り
そこで生活をされている方の話を聞き
気分転換のひと時を過ごした
教えていただいた放浪美術館
山下清展に足を運んだ
とても見応え聞き応えがあった
なんとなく知っているつもりでいたけれど
すごい人生を放浪して歩いていたんだなぁ
苦労もしたけど支援者がいて有名になって
メディアに利用されながらも素直すぎる人生は面白い
個展を開いたり、海外旅行ができたり、女性に囲まれ混浴に入ったり、いろんな経験ができたのも、彼の才能と支援者に恵まれた人生の一部があって良かった
すぐ裸になったり犯罪者となって才能を楽しめない人生になったかもしれない
信頼できる人がいて約束ができたから海外で過ごせる月日を経験し絵に残せた
見たまま聞いたままを感じた言葉は素直でなるほどと笑ってしまう
水彩画、油絵、点描画、貼り絵をはじめ、陶器や戦争時のヘルメットからマッチ箱と様々なものに描いている
所持していたリュックを見て、これで放浪していたんだなぁ
直筆の手紙を読んで素直さが伝わってくる
多くの写真や記事が当時の人気を物語っている
時代背景を感じながらどんな放浪だったのだろう
彼の言葉が本になっているけれど
僕は句読点は話す時には言わないから、半分は僕の本ではないという見方も面白い
貼り絵には当時の紙幣が使われているものも多く
先日ブログに書いた二宮金次郎のお札も使われている
彼の才能を育てた支援者である先生も凄い
そしていろんな技法を取り入れているその感性と細かさに感動を覚えた
今の時代ならばこんな人生は過ごせなかっただろう
素直すぎるが故のエピソードが多く面白いけれど
適応しない能力とある種の適応力の素晴らしさ
生きる時代、環境、人、その中でできる事をやっただけなのかもしれないけれど
小さな美術館ですが展示されている絵の数々の一つ一つ
近くで見たり離れて見たり虫眼鏡で見てビックリしたり
正面から見たり左から右に移動して見たり
緻密さと器用さと技術の凄さに驚くし
持っている才能を尊重しようとする視点と環境が
現代にどれだけあるのだろうと疑問も持ってしまう
法律や制度や支援の充実はしてきただろうけれど
一番大事な事は何だろう・・
心の繋がりなのか
ありのままを尊重することなのか
人を思う気持ちが展示されている作品からは感じられたし
説明してくれた方々の思いも伝わってきた
僕が1歳の時に脳出血で49歳で亡くなったことも知らなかった
もっと描きたかっただろうなぁ
僕は今52歳
人生を放浪してできる事をやっていくだけだな
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