お世話や親切は”しっぱなし”がいい
「受けた恩は石に刻み、与えた恩は水に流せ」
「あんなにしてあげたのに、お礼の一つもない」人間関係のゴタゴタ、よく耳にすることですね。
見返りを期待していた訳ではないという気持ちの方も多いと思いますが
礼儀としてどうかと思う方が多いのではないでしょうか。
いや、そもそも見返りを期待するのが当然という考えもあるでしょう。
「小さな悟り」には、見返りを期待すると「見返りを得られない苦しみ」をつくることになる。そんな期待などはじめからしない。やってあげたことはその場で忘れる。そうであればこそ、ひょんな時にお返しがあると、有り難さが倍増するというものです。受けた恩や親切を感じた時、自分は感謝の言葉を返そう、何かの時に力になろう、と思うことが、人とのご縁を大切にすることに繋がります。
とてもいい考えだなと思います。
お返しが難しく悩んだ時に「誠心誠意に感謝しよう」「困った時に真っ先に協力しよう」と思ったことは何度もありました。
力を尽くして頑張ったときに、見返りを求めるのが当たり前と思う人は多いのだろうと思います。
最近「しくじり先生」というTV番組で「悔しいと思えるくらい本気で生きたほうがいい」という教訓があった。
成長したい、成長を促したい、という時は凹んだり悔しさを感じられる経験があるほうがいい。
今の時代は、標準化、効率化、無理をしない、効果的、おいしいとこばかりを取り上げようとして、一生懸命さや本気の気持ち、無理をすることを格好悪くクールでない評価をしがち。
「本気になると、与えたことも、自分を成長させてもらえる経験」として有り難く、見返りなどとんでもなく、経験させてもらえたことで十分と思えるのではないでしょうか。
そう考える人はとても少数なのかもしれません。
「受けた恩は石に刻み、与えた恩は水に流せ」は印象深い言葉です。
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