教育、指導する時に大切に感じる事は沢山あります。
その中で最近感じる事から一つ
「聴く」事が出来ているか「聴き出す」事が出来ているかという事です。
とても真面目で熱心な人ほど、課題に気が付くものです。
そして教えようとするものです。
教えているのか、指摘しているのか、注意しているのか
どう伝えるのが相手にとって効果的なのか、計画性があるのかわからないが
熱心に教えようとするものです。
時に長時間にわたって、一生懸命伝えようと、先輩や指導者が話していませんか。
そんな時、「教える側」と「教わる側」の話している割合が7:3や8:2になっていませんか。
酷いと、9:1、教わる側が話終えていないのに被せるように話を始めていませんか。
そうなんです。
「教えよう」「伝えよう」と熱心なあまり、「相手に話させない」=「聴く」が出来ていない
これはどういう事かというと
「相手に考えさせないようにしている」「考えたくない気持ちにさせている」可能性があります。
積極的に教えてもらい、自分なりに考察したい熱心な相手ならいいかもしれませんが
今の時代には合わない事例がとても多いと感じています。
相手をみて指導法や伝え方は見極めることが大切です。
「教える側」と「教わる側」の話している割合が、3:7くらいが丁度いいと思います。
そして、答えは教えない。
状況説明、その時の気持ち、考えたこと、どうしたいのか、どうしたらもっと良かったか
「話してもらう」こと、そしてよく「聴く」ことが大切です。
伝えたいこと、習得して欲しいこと、成長してほしいことを、自分で考え整理できるヒントを少し与えること
「聴く」姿勢が、相手の「話す」を促し「受容されている」「信頼」が芽生え、「気持ち、考えの整理」になり、「深い考察」を促し、「目標」「実践」に繋がっていきます。
植物に「水」や「肥料」を与え過ぎると、枯れてしまいます。
急いで成長させたいと思っても、個人差もあるし成長には時間が必要です。
時間をかけて、観察して、何度も繰り返し適度な「水」が必要です。
人の成長も変わらないのではないかと思いませんか。
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